日が射して目覚めると
下で寝ていたたけるは
もういなかった。

「はよ」
キッチンのほうから
たけるが顔をのぞかせた。
なんか昨日あったなんて
感じしないな。
そんな事を思いつつ挨拶をかえす。
「おはよ、早いね?」
「正確にはおそよ。もう 10時だよ。」
携帯の時計を見てみると
とっくに10時を過ぎていた。
「俺今からここの掃除しなきゃいけないんだけど、愛はどうする?ほこりまみれになっちゃうし外に出てなよ。」
手伝うとしたが
どうしても行きたい場所があるから素直に従った。
「あたし、屋上にいるね」「落ちんなよ?」
たけるはにやっと笑った。