「は、春。苦しい」 マジで苦しかった。 抱き締める力の加減しらねえのか?ってぐらい。 だけど春は力を緩めようとしない。 「真琴・・・」 春があたしの名前をつぶやく。 さっきから春、なんか変。 あたしの事を真琴って呼んでるし、言葉遣いもいつも優しい言葉遣いなのに、すごい男っぽい・・・ 「春、なんか変だよ?どーしたの?」 「ゴメン、もう少しだけ、このままでいさせて?」 春は凄むような声で言ってきたから、 あたしはそっとしておいた。