だけど、向こうも甘くはなかった。 撒いたと思ったら、すぐに後を付けて来る。 ・・・やっぱりここは怠慢張るしかねーかな。 「辰弥、倉庫には絶対行かないで。あたし、やっぱ怠慢張ってくる」 あたしはちょっとドスを利かした声を出した。 「だけど・・・」 「辰弥はそのまま倉庫に行って良いから。あんたら巻き込みたくない」