「まぁ、そんなことはどうでもいい、なんでなんなところで倒れてたんだ?」


「それは……」


「いいたくないのか?」


「………。」


「ならいい、今は言えないことだってある、それに俺たちはあったばかりだしなっ〜」


「ありがとう……。」



「ふぅ〜」


海斗は意外によく笑う。


少し固そうなイメージがあったから正直ビックリした。


しかも、俺がこんなところにきた理由をあえて聞かない優しさを持っているなんてっ


俺は海斗たちに救われてよかった。


今は言えないけど……いつかは言えるようになりたいなっ〜


「そんで、今日からどうする?」


「おれさっ……留学してることになってんだ……。」


「そうか。なら、しばらくここにいればいい。恋夜の親は大丈夫かぁ?」


たぶん大丈夫だよな?


「たぶん大丈夫だよ……あ、俺ん家は母さんも父さんも忙しいからさっ……ただ、使用人の人が……。」



「「「使用人!?」」」


「あ、うん………」