「で、お前は俺の事好きなのか?」

「……うん…。」

「そっか…。」



ギュッと抱き締められた。



なんか…暖かかった。



今まで感じたことのない暖かさ。



今まであった事が吹っ飛ぶようだ…。



「でも……。」



あたし達…敵同士だよ?



こんな事っていいのか?



族の掟とかあんま知らねぇし…。



「…い……おいっ!!」

「んあ?」

「寝てんじゃねー。」



あ…寝てたんだ…。



「じゃ帰る…。」

「あ、あぁ…。」



あたしはフラフラしながら買い物袋を持って、アジトに向かった。