「いつ…気付いたんだ?」

「確信したのはこの前。だけど学園長と保健室で話してたし、アンタの名前が雫だったから。」



保健室…。



まさかあの時…。



「普通の生徒が学園長を名前で呼ばないし、梢ちゃんの口調でも無かった。
学園長から雫って名前出てきたし。」

「でもそれだけじゃあたしってわかんねぇじゃん。」

「口調が同じだったから。」



全て口調かよ…。



そんなにあたしの口調が酷いか!?



そりゃ普通に酷いけどよ。



そこまで言うか?



「まぁ探す手間が省けた。」

「は?」



探す手間……?