「雫っ!頭っ!!」



頭……?



はっ…!



仁チャンの言葉の意味がわかった時には既に遅かった。



ヅラ…落としてる…。



って事は髪の毛は金髪な訳で…。



「お前誰だよ?」

「何?東野の知り合い?
ってか梢ちゃんは?」



ちょい待て!!



馬鹿なあたしの脳みそでは頭が回らねぇ!!



「…雫なのか?」



凌は聞いてくるけど…。



仁チャンもどうしようもない顔をしてて…。



「で、アンタは何者なの?」

「…あたしはっ…。」




更に追い討ちをかけるかの様に懐かしい声が聞こえた。





「……雫………。」