凌の母ちゃんは栞と言うらしい。 結構馬鹿らしい。 でもぜってぇあたしよりは頭いいだろ…。 「凌、この子早くしないと風邪ひくわよ?」 「あぁそうだな。こっち来い。」 何か言い方ムカつくな…。 連れて来られたのは凌の部屋だった。 「ほらタオル。」 「お…ありがと。」 「風呂あっちにあるから入れば?」 「サンキュー。」 「……普通なら顔赤くなったりしねぇのか?」 「は?」 意味わかんねぇ。 「あたしに女の常識は通用しねぇよ。」 「それで良いのかよ?」 いいんだよ。