いつの日かきっとまた逢おう。その時まで,ほんのちょっとのあいだだけ…サヨナラ




『サンドロ,おいで』


『クーン』


かっわいいなぁ。


ふわふわしてて,
抱き心地も最高だ。


『名前,サンドロっていうんですね』


『うん。かわいいでしょ』


『そ,そうですね』


うーん…


かわいいっていうより
強そうだよね。


『ボッティチェリって画家知ってる?』


『はい,プリマヴェーラの』


『そう,そこからとったの』


『そうなんですか痛ッ!!』




話し途中にサンドロがあたしのお腹にタックルしてきた。


『やったな〜!!』


『ワン,ワン!!』


『こら〜待てっ』


あたしサンドロを追いかける。



『サンドロ,お手柔らかにしてやって〜』


越智さんが茶化す。


『えっサンドロってあたしより上なんですか?!…ゔぁっ』


サンドロ,本日2度目の体当たりをあたしにくらわす。


『もう怒ったぞ〜!!』





あたしは本格的にサンドロと追いかけっこを始めた。