『―――えっ…?』
『俺ん家,犬飼ってんだけどそれが超かわいいの!!遊んでったらどうかなって』
あっ,なんだ
そおゆう意味か(笑)
『いいんですか?!あたし犬大好きなんですよぉ!!越智さんの愛犬ってチワワですよね,聞いたことありますっ』
『じゃぁ決まり〜っ』
今から越智さんの家に行くとなると…
多分,今日中には帰れなさそうだなぁ。
ま,明日もオフだからいいけど。
『酔い冷ましに歩いてもいい?俺ん家,すぐそこだから』
『はい,大丈夫です』
歩きはじめてから15分後。
『このマンションだよ,俺ん家』
ホントに近っ!!笑
案内されて,部屋に辿り着く。
『どうぞ。
……大丈夫,何もしないから』
ビクッ。
心の内,読まれちゃったな…。
『おじゃましま〜…す』
『キャン,キャン!!』
『わぁっ』
チワワくんのお出迎えだ。
あーびっくりした…
後ろでは越智さんが楽しそうに笑ってる。
『ただいまサンドロ。今日はまだ起きてたのか,えらいえらい』
こんなに嬉しそうな越智さんの顔は初めて見る。
よっぽど好きなんだなぁ…
『ちょっとまってて,お茶いれるから』
そう言われて待っていると,出てきたのはあったかい緑茶。
お…おじいちゃん(笑)
『おいしいんだよ,このお茶。もうお茶菓子も止まんなくなっちゃってさ』
………もしかして。
あたしは越智さんをガン見する。
『な…何?』
『越智さん…
太りましたよね』
なるほど。
原因はこれか。
『…やっぱりわかる?実は,5㌔ほど』
『ちゃんと鍛えなきゃだめですよっ!!こんなことなら今日飲むの止めとくんだった』
『あはは(汗)頑張って痩せます』
なんかあたし…
お母さんみたいだな泣。


