「痛痛痛痛っ!」

『おい。莉緒、ただ…うおっ!』近くに漣の足がある!!ぎゃっ!
『莉緒、そこベッドじゃない………。』
おいおい、引かないでくれ。別にベッドじゃないって知ってますし! 

「お"な"が………い"だい"。」
死にそうな声で言う。 

『えっ?大丈夫か!!?トイレ!トイレ!』
すると、漣が私を〝ひょいっ〟と持ち上げ、トイレまで連れてってくれた。 



その後は、トイレを出るまで30分もかかってしまった。 
その間にも漣は、『大丈夫か?』などではなく、『トイレで気絶したり寝たりするなよ。』と優しいんだか優しくないんだか、わからない言葉をかけてきた。