沙耶先生と漣についての悩みが、私の脳を支配する。 

いつもは、凄い集中出来てそのお陰か、優等生のままキープしている。 
だが、今日は半分魂が抜けている感じだ。

こんなの私らしくないと、思っているのにな・・・・・。
「佐伯さん・・・・・・佐伯さん?」
考えている途中に声がする。
今は、誰にも声をかけられたくない。

「あれ?・・・・・佐伯さん?」
きれいな声とみんなの視線が痛いのにようやく気がついた。
「あの・・・・・・・・・すみません。聞いてませんでした。」
私は、凄く失礼なことをしたのにようやくきつ゛く。


やっと普通に授業が開始した。
私は、ものすごい勢いで誰にもきつ゛かないようにため息をついた。