「イチゴ味が良っ!!」

私がそう言った瞬間、顎に手をおかれ唇同士が触れ合った。 

漣は器用にポケットから何かを出した。 
唇が離れ何かを口に入れてまた、唇が触れ合った。 
私の口に何かが入ってきた。すると、漣はやっと離してくれた。 
『もっと味わっていたかったけど、嘘にならないようアイス買ってくるよ。だからおとなしくしてろよ。』
優しく頬笑みながら頭を撫でてくれた。 

確かに口の中には、口移しされたイチゴ味の飴が入っていた。

思い出すだけでも恥ずかしかった。

ただ、彼の優しさが伝わってきてキュンときた。