「・・・そうだなぁ~・・・手が早くてな・・・俺や龍一もよく殴られたんだよなぁ~・・・」



組長は、上を向いて思い出しながら話す。



「・・・そうでしたね。中学生の頃は、よく大和のお母様に殴られましたね。」



執事も思い出したのか、笑い始める。



「あ、あの・・・組長と龍一さんの中学の頃って・・・どんな感じでした?」



私は、今の2人からは、とても想像できない中学時代を聞いてみたくて、たまらずに話に割り込む。



「中学時代?」


「中学時代ですか?」



組長と執事は、私の言葉に顔を見合わせる。



そして、それからゆっくりと組長と執事の昔の話を語ってくれた。



私は、持っていたお団子を食べるのも忘れて、その話に聞き入っていた。