翌朝、私は、心地よい響きの声で目を覚ました。 「小夜さん・・・・小夜さん・・・・起きてください。」 「う~ん・・・・・。」 私は、寝返りをうちながら、声のする方向を向き、重たいまぶたを無理やり上げる。 「・・・・・・龍一さん・・・おはようございます・・・・」 目の前に浮かぶ執事の顔を見て反射的に挨拶をする私。 そして、私の重いまぶたは、また閉じられる。