「・・・何で俺の部屋のテレビが、こんなところにあるの?」
「家出するような組長には、テレビは必要が無いかと思いまして、サブさんに差し上げました。」
「・・・それじゃ、俺は、これから部屋でテレビは見れないわけ?」
「見れないのではなくて、見る必要がないのです。」
「・・・え~!嫌だよ~!俺、テレビっ子だよ?テレビなくちゃ死んじゃうよ~!それにレンタルビデオ店で借りてるDVD、まだ、見てないんだよ?」
「大丈夫ですよ。DVDプレイヤーは、置いたままです。」
「テレビは?」
「ないです。」
「意味無いじゃん~。何、どうやって、テレビもなしにDVDプレイヤーだけで見るの?そんなの見て面白いと思う奴なんていたら変態じゃん~。」
「・・・とりあえず、家出なんかする組長には、しばらくの間、テレビは禁止です!」
執事に強い眼光で睨まれ、しょうがなく黙る組長。


