「小夜さん、申し訳ないんですが、私のお願いをひとつだけ、聞いてもらってもいいですか?」 「・・・はい。」 私は、執事のお願いという甘いささやきを不安10%と期待90%で返事をした。 「それでは・・・・大和と結婚してください。」 「・・・・・龍一さんではなくて?」 「はい。大和とです。」 私の頭の中は、本日2回目の結婚話に混乱していた。