やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】



「・・・これで、私の小夜さんで文句ありませんね。・・・ヒナタさん。」



執事が立ち上がり、真木ヒナタを見下ろす。



勝負は、圧倒的に執事の圧勝。



「・・・・よし!これでどんなものか大体わかったぞ!・・・ん?何、龍一立ってんだ?練習終わったんだから、さっさと勝負しようぜ?」



真木ヒナタをあきれてみる私とサブと執事。



「・・・・あれ?もう1回やると負けちゃうとか?まぐれだったんだ・・・今の?」



真木ヒナタが、微妙に執事に聞こえるか聞こえないか程度の声でつぶやく。



「・・・しょうがないですね。ただ、これが最後ですよ?」



執事が、真木ヒナタを見る。



「当たり前じゃないか!勝負は、1回きりさ!!」



真木ヒナタが、立ち上がり宣言する。



(・・・・・・・・・・・・2回目をさせてる人が、よくもまぁ~臆面もなく・・・)



私は、本気で真木ヒナタの性格にあきれた。



「あ、あの・・・」



「何ですか、サブさん?」



いきなり声をだしたサブを執事が見る。