「ふぅ~ん。」



自分から聞いておきながら、興味なさそうに答える真木ヒナタ。



「何か用事があるから来たんじゃないんですか?」



私は、再び真木ヒナタにたずねる。



真木ヒナタは、私の部屋に入ってきて、私の周り2周回って、深いため息をつく。



「はぁ~・・・小夜、お前、そんな服装で障害物競走に出るつもりか?」



「?・・・・おかしいですか?・・・運動するには、ジャージが一番だと思ったんですけど?」



私は、真木ヒナタを見る。



「やっぱり、小夜はわかってないな!これだから、俺がいないとダメなんだよ、小夜は。」



「わかってないって、何がですか?」



私は、真木ヒナタが何を言いたいのか、さっぱりわからなかった。