やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】



「なんだ、早く言えよ。それじゃ、サブのアパート行こうぜ。」



「ただ・・・」



サブは、いいにくそうに真木ヒナタを見る。



「何だよ、はっきり言えよ。」



「・・・テレビが無いです。」



「・・・サブさん、テレビ1つ持っていないのですか?」



執事が、驚いた表情でサブを見る。



「・・・はい。」



恥ずかしそうにサブはうなずいた。



「・・・おい、この家にいらないテレビくらいあるだろ?サブにひとつくらいやれよ。」



真木ヒナタが、哀れみの目でサブを見ながら、執事に言った。