「やっぱり、花嫁は、健康的じゃないとな!それに、ある程度の危険は、自分で避けれるくらいじゃないと、やくざの花嫁は勤められないし。ピッタリだろ、障害物競走は!」



自信満々に答える真木ヒナタ。



「・・・・・なんとなくわかりましたけど・・・どの程度の障害なんですか?」



今度は、真木ヒナタにたずねる私。



「もう、さっきから、小夜は質問多いな!そんなの秘密にきまってんだろ!・・・・俺が、責任もって障害作るから安心しろよ!」



真木ヒナタの言葉に安心するどころか、不安最高潮に達する私。



「勝負日は、明日の昼12時に笹山組のグランドにて行います。皆さん、遅れないように、12時の10分前には、グランドに集合してください。」



小学生の先生のように大勢の組員に言い聞かせる執事。



「は~い、わかりました。」



そして、野太い声で、小学生のような返事をする組員達。



「それでは、本日は解散します。」



執事の言葉に組員達は、部屋を出て行く。



(・・・・・第2戦は、障害物競走か・・・・しかも、真木さんの作った障害物。・・・・・・・・・・・はぁ~・・・・・)



私は、第2戦に不安を抱えながら、その場に立ちすくんでいた。