「当然です。」



「私、この中に使いたい食材あります。」



ねだる表情で葵を見るレナ。



「だったら、ご自分でお取り寄せになされば、よろしくてよ。ここにあるのは、葵の食材です。」



レナを見下す葵。



「・・・そうですよね。・・・・・私なんかが、もし、葵さんの食材を使ったら・・・・・勝ってしまうかもしれないですしね。」



下を向いて、悲しそうに話すレナ。



「・・・・・・今、なんとおっしゃいました?葵の食材を使えば、レナさんが、この葵に勝つと言ったのですか?」



怒りに満ちた表情でレナを睨みつける葵。



「えっ?そう、聞こえてしまいました?すいません。私、まだ、あまり、日本語上手じゃなくて・・・・勝つかもって意味で言ったんですけど。」



言葉とは裏腹に流暢な日本語を話すレナ。