「あの・・・やめてください。」
私は、にやけながら2人の間に割り込む。
だって、理由はどうあれ男の人に取り合いされるなんて経験ないことだったから。
(しかも、その1人が龍一さん・・・ )
しかし、そんなことも言ってられないから、体を張って止めに入った。
「小夜さん、止めないで下さい。・・・男が勝負を挑まれて逃げているようでは、男の意味がありません。」
「でも、・・・私のために龍一さんとヒナタさんが殴りあいだなんて!」
私の言葉に一瞬にして静寂を取り戻す。
「・・・あれ?私、何か変なこと言いました?」
私は、執事と真木ヒナタを見る。
「・・・誰と誰が殴りあうんだ?」
真木ヒナタが、私に話しかける。


