やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】



「え、ちょっと、何いってるんですか?」



私は、顔をトマトの様に顔を真っ赤に染めながら、焦って真木ヒナタを見る。



・・・ただ、執事が私の小夜さんと言ったのは気づいていた。



そして、うれしくて気を失いそうになってたんだけど。



「・・・私の唯一の部下である小夜さんの短縮です。・・・間違いではないでしょう。」



執事が、少し考えながら、真木ヒナタに説明する。



「間違いだ!!小夜は、俺のおもちゃである小夜だ!!だから、俺の小夜が正しい!!」



真木ヒナタは、訳のわからないことを胸を張って自信を持って言い切る。



「・・・小夜さんをおもちゃ扱いしている人だけに、俺の小夜とは言って欲しくはありませんね。」



「なんだと!それじゃ、どっちの小夜か、勝負で決めようぜ!」



「・・・私に勝負を挑むとは・・・ついに頭がおかしくなってしまいましたか?」



執事と真木ヒナタが、かなり身長差のあるにらみ合いをする。