「あれ?まだやってたんだ?」
私が、やっとまともな味噌汁を作り終えた厨房にサブが入ってきた。
「何しに来たんですか?・・・・裏切り者のサブさんは。」
ポチが、いやらしい表情でサブを見る。
「何言ってるんですか、ポチさんは!小夜は、そんなこと思ってないよな?」
サブが私を見るが、私は目を合わせなかった。
「何だよ!俺が、小夜を裏切るわけないだろ?」
必死に私に語りかけるサブ。
「小夜姉さん、裏切り者は、いつもこういうんですぜ。耳を貸しちゃいけませんぜ。」
私の耳元で悪魔のささやきをするポチ。
「何だよ、小夜、俺とポチさんどっちを信じるんだよ。」
叫ぶサブ。
そこで我に返る私。


