「ないよ。あんたらは、とりあえず、大和に食べさせたい物を作ればいいんだよ。」



「俺は、和食好きだな!」



場に似合わずのんびりした組長の表情。



「え~、それでは、今から、厨房は、ご自由に使用されて構いませんので、明後日の料理勝負の準備に取り掛かってください。小夜さんとレナさんは、必要な物がありましたら、私に言ってくだされば、ご用意させていただきます。葵様は・・・・」



執事が、葵を見る。



「必要ありませんわ!葵は、自分で用意します。」



執事に言い切る葵。



「かしこまりました。それでは、只今より、料理勝負開始致します。」



執事の言葉により、ついに勝負がはじまった。