「勝負よ!!!!」



「えっ?何ですか?」



いきなり葵に言葉を投げつけられて、戸惑う私。



「きっと大和様が、こんな人間になったのは、周りにいる婚約者と愛人が悪いからよ!だから、あなた達、性悪女から大和様と取り返します!!」



「・・・・・・」



私とレナは、呆然とお互い見つめ合う。



「あの~・・・だから、勘違いじゃ・・・・」



私がここまで言いかけたところで真木ヒナタとポチが入ってきた。



「ちょっと待ったぁ~!」



威勢のいい、真木ヒナタの言葉。



「愛を求めて幾千里、求め求められ、男と女、真実の愛は、勝負の果てにある。・・・・このラブ&レース、真木さんとアッシが取り仕切らせていただきます。」



ポチは、部屋にいる全員を見渡す。



「この葵、華木の人間として、勝負から逃げるわけにはいきません。大和様をかけて勝負よ、性悪女ども!!」



葵は、私とレナを睨みつける。



私とレナは、カオスになった状況についていけずに、ただ、呆然とするしかなかった。