やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


「・・・それ、どこに入れておいたのですか?」



「え、ズボンに挟んでおいたのですが?」



「・・・ちなみに、そのメイド服は、誰の物ですか?」



「・・・アッシの宝物で。」



ポチは、頬を赤く染める。



「・・・残念ながら、私の小夜さんにそんな不潔な物を着せるわけにはいきません。・・・小夜さんには、今までどおり、執事見習いをやっていただきます。」



「・・・そうですか・・・」



ポチは、残念そうに頭をたれる。



「ねぇ~、それで、いつポチ殺すの?」



真木ヒナタが、執事に尋ねる。



「な、な、何を言ってるんですか!」



ポチは、一気に顔から汗を噴出しながら真木ヒナタを見る。