「龍一さん・・・」



私も、執事の言葉のあまりのうれしさに目をウルウルさせながら、執事を見つめる。



「う~ん、なるほど!小夜さんと龍一さんは、付き合ってるのですね!私、ピンッときました。」



私と執事の様子を見ていたレナが、うれしそうに声を出す。



「ち、ち、違いますよ。」



レナの言葉に焦った私は、必死に否定する。



「そうですよ。違いますよ、レナさん。」



執事も、冷静にレナの言葉を否定した。



(・・・・そうなんだけど・・・・)



私は、自分が否定しておきながら、執事から直接的に否定されると意外とショックが大きかった。