「・・・これは・・・見事ですね。」
熊さんの手元には、見事に華が飾られていた。
「・・・熊さん、華道やられていたのですか?」
執事は、熊さんに話しかける。
「・・・か・・・どう?」
執事の言う意味が分かってない様子の熊さん。
「熊さん、華道を知らないなら、なぜ、ここに来たのですか?」
「大和・・・花・・・いっぱいある・・・言った。・・・俺・・・花好き。」
執事の問いに笑顔で答える熊さん。
「この部屋にある数ある花の中でも、一番綺麗なのが、先生ですけどね。」
その熊さんの言葉に続けて、笑顔の組長が、華道の先生に迫る。
そんな組長を無視して、華道の先生は、熊さんの隣に行くと、熊さんの刺した華をジッと凝視する。


