「ところで何でアメリカから帰ってきたんだ?」
真木ヒナタが、私とレナが会話しているところに割り込んできた。
「決まってるでしょ!龍一さんから聞いたからよ!もう、何ですぐに連絡してこないの?」
レナは責める目で真木ヒナタを見つめる。
「いや、俺、意識不明だったし。」
「それなら、意識取り戻して、すぐに連絡してくればよかったじゃない!」
「いや、その・・・・たいした怪我じゃないしな。」
「意識不明までなった怪我のどこが、たいした怪我じゃないのよ!」
「うっ・・・・ごめんな。」
真木ヒナタは、素直に謝る。
私は、こんな言い負かされる真木ヒナタを見たのは、初めてで驚いていた。


