「・・・んっ?何か、変な匂いしない?」



縄を解きながら、ポチにきいた。



「・・・・仕方がないじゃないですか!だって・・・だって・・・・誰も縄ほどいてくれないんですもん。」



ポチが悲しそうに泣き始めた。



「・・・まさか・・・ポチさん。」



「・・・どうせアッシは、お漏らし野郎ですよ~!」



ポチは、縄が解けるとすぐに、そう叫びながら部屋を飛び出て、どこかに走り去っていった。



「・・・さすがに・・・悲惨。」



私は、ひとり部屋に残され、独り言をつぶやく。



しかし、気にしてもしょうがないので、ポチのことは忘れて、さっさと部屋に戻って眠りについた。