屋敷に到着した時には、もうすでに、夜中の1時になっていた。
私は、帰ってすぐにお風呂に入る。
そのお風呂の帰りに、中庭の廊下に誰か寝転がっているのが、暗闇の中に微かに見えた。
近寄ってみると、中庭の廊下に寝転がっているのは組長だった。
「どうしたんですか?」
私は、寝転がっている組長の横に腰を下ろす。
「ん~、なんだ小夜か・・・別に~・・・なんか、今日、真面目モードだったから、疲れてなぁ~。」
組長は、ゴロゴロと行ったり、来たりしながら、同じ場所を転がっている。
「・・・私の事思って、真面目モードになってくれたんですよね?・・・私は、組長の気持ち、うれしかったですよ。」
私は、ゴロゴロと転がる組長に微笑みかける。
「そうか?そうなの?・・・それじゃ、もしかして俺のお願い聞いてくれちゃったりする?」
組長は、ゴロゴロと転がるのをやめ、転がったままで私を見る。


