「あの~・・・・」
不安そうに執事を見るサブ。
「気にしなくて結構です。・・・これは、サブさんの言葉を信じて、大事な小夜さんの警護を頼んだ私に対する罰ですから。」
どこまでも、サブに冷たい執事の言葉。
「それでは、帰りましょう。」
執事は、落ち込むサブのことは、もう一切見ることなく、私に声をかけてきた。
「龍一さん・・・・」
私は、あまりにもサブが可哀相で、執事に目で訴えかけた。
「・・・フウ・・・仕方がないですね・・・サブさん、明日から毎日、私が色々と教育して差し上げますから、仕事が終わったら、私のところに来てください。」
私に見つめられて、仕方がなく、サブに声をかける執事。
「はい!俺、頑張ります!」
急に元気を取り戻し、執事に答えるサブ。
「何を言っているのですか?頑張る程度では、本当に死んでしまいますよ?死ぬ気やってくださいね。」
執事の目が冷たく光る。
「うっ・・・は、はい。」
執事に答えるサブを見ながら、私は、もしかして、余計なことをしたんじゃないかと心配になっていた。


