「・・・・もう!全員そうです!サブさんもポチさんも組長も、みんな、単純でKY!」
めんどくさくなった私は、近づいてくる大和組長から離れながら、叫ぶ。
「・・・俺・・・単純でKYなの?」
いつの間にか、部屋の入り口の所には、サブが立っていた。
サブは、私の叫びを聞き、悲しそうにつぶやき、下を向く。
「残念だったな、サブ。お前は、単純でKYな男に任命された。」
サブの肩をうれしそうに組長が叩く。
「・・・・大和、1人じゃなきゃ、単純でKYでもいいんだな。」
あきれた表情の真木ヒナタ。
「・・・・ああいう大和が、いいんですよね?」
執事が、私を見る。
「・・・たぶん。」
不安そうに答える私。


