「・・・ねぇ~・・・俺ってKY?本当にKY?絶対にKY?」
ゆっくりと、でも、確実に私に顔を近づけてくる。
「・・・だ、誰が、そんなこと言いました?組長の聞き間違いじゃないですか?」
大和組長から視線を逸らす私。
「だよね。俺の聞き間違いだよね。俺もそうだと思ったんだ。」
うれしそうな大和組長。
「小夜、はっきりと、大和は、KYだって言ったぞ」
「確かに言いましたね。」
そんな大和組長に断言する真木ヒナタと執事。
「もう、せっかく単純な組長が納得したんだから、やめてくださいよ。」
私は、真木ヒナタと執事を見る。
そんな私の後ろから再び大和組長が迫ってきた。
「ねぇ~・・・俺、単純でKYなの?それってサブの間違いじゃないの?というかポチの間違いでしょ?」
どんどんと私に顔を近づけてくる大和組長。


