「・・・・・・あの~?」
私は、いつまでも、笑っている3人に声をかける。
「そうだな。こんな野郎、殺してもな。」
大和組長が、私の頭の上に手をおき、髪をクシャクシャにする。
「・・・私としたことが、少し大和の興奮が移ったようですね。」
執事は、私の左の頬を執事の大きな右手で優しくなでる。
「・・・・俺は、忘れない・・・」
真木ヒナタも、執事と同じように、私の頬に軽く手で触れる。
「・・・何をですか?」
私が、真木ヒナタに聞いた。
その瞬間、真木ヒナタは、私の頬を思いっきりつねる。
「イタァァァァァァァァ~イ!何するんですか、真木さん!」
「小夜だって俺の頬つねったじゃないか!」
「真木さん、私のは流れでやったんですよ。真木さんのは、まったく関係ないじゃないですか!」
「俺は、やられた苦痛は、忘れない男だ。」
「全然、カッコよくないですよ!真木さん、いつも組長のマネするから、そんなKYな行動とっちゃうんですよ!」
「大和ってKYなのか?」
「そうですよ!」
思わず言い切る私。
そんな私の肩を軽く叩かれ、私は振り返った。
そこには、悲しそうな表情の大和組長。


