「人を殺してはいけません!」
私は、まるで小学1年生に言い聞かせるように、3人に向って言った。
「・・・小夜さん?」
「・・・小夜?」
「・・・・・・頬が痛い・・・。」
3人が、私に注目する。
「私のために殺してもらっても、ちっとも私は、うれしくない!それよりも・・・・それよりも・・・・その殺した人は、刑務所に入っちゃうんですよ。・・・・私は、もう心配な気持ちで誰かを待つのは嫌!・・・・あんな気持ちになるのは、お父さんとお母さんの時で十分。・・・だから、もう、やめましょうよ。・・・いつものみんなに戻りましょ? 」
私の両目からは、涙が溢れる。
そんな私の様子を見て、大和組長と執事と真木ヒナタは、顔を見合わせる。
そして、3人は笑い出した。
しばらくの間、室内には、3人の笑い声が響いていた。


