「だから、今朝、渡したお金はどこにいったんですかと聞いているのです!」
明らかに表情が変わる執事。
「もう、龍一、最近、怒りっぽくない?大丈夫?ニボシ食ってる?あれ、怒りやすい人にいいらしいよ。」
執事の怒りに油を注ぐ組長。
「・・・・大和・・・・はっきりさせておきましょう。私が怒りやすいのは、大和のせいですよ。」
どうにか理性を保っている様子の執事。
「・・・・嘘?・・・俺のせい?・・・・てっきり龍一、生理でもきたのかと思ったよ・・・・」
この組長の一言が、きっかけとなり、恒例の殴り合い開始。
私はというと、さすがに慣れてきて、というかどうせ2人の殴り合いが始まってしまうと、私では止められないから、組長と執事を私の部屋においたまま、寝癖のついた髪を直すために洗面所へと向った。


