「コンピューター管理室、ピーチダックを全機発進。詳しいデーターを少しでも送ってくれ。」


『・・・分かった』


「佐倉はピーチダックのデータから、詳しい落下位置、予想時間の計算を頼む。」


「了解。」


「美並」


「分かってる。全速前進やろ?」


「頼む。山田。」


 斉藤は機関室の背の高い男子に声をかけるが・・・。


『大丈夫、エンジンの調整は意地でも持たせるよ。』


 よし!


「ホムラ、全速前進!吉田・・・分かってると思うけど、最後の肝はお前たちだからな。」


 まさか、念のため配備の砲撃手の出番があるなんてな・・・


『分かってるよ。』


「あ~あ、せやからうちは砲撃手がええって言うたんや。」


 うるさい。お前だって見せ場だろうがよ。


 戦艦ホムラ、スクランブル。


 全速前進で向かう先は、アフリカ大陸上空、謎の隕石。