「はぁ~祐太がうらやましい。雅にはついておらんのやろ?その重力発生装置。」


 そのため、雅パイロットだけは、今回無重力を体験することになる。


「そうみたいね、だから、研究者のいうコトには、相当大きな部品なんかじゃないかって言われているみたいだけど・・・。」


「あ~あ、つまらんわぁ~」


 ただ、宇宙に漂うことに、早くも飽き飽きしている美並。


 こんなことならゲーム機でも持って来るんだったと言ってる始末だ。


 コレではこれから先の実験が思い知らされる。


 今年は宇宙実験が主なんだぞ。


「そうでもないですわよ。美並さん。外を御覧なさい。」


 花子が船橋から見える窓を指差す。


「なんや、何が見えるんや?」


 言われて窓に近づく美並。


 それに釣られて雄二も続く。


 そこから見える光景は・・・。