「アーム接続完了・・・雅、元々足だけ海面に出ていたようですわね・・・。」


 発射後わずか10秒で補足かい!


「・・・・・・・むしろ、どうやって溺れていたんだよ?」


 ここまで来ると、あいつがわざとやっているようにしか見えなくなってくる。


 何か?カルラに花でも持たせたかったのか?それとも笑いをとりに行きたかったのか?


『うぃ~空が青いよ~。もう乗りたくないよ~。』


 まだ、泣いてるよ。祐太のヤツ・・・。


 いったい、春休みの間に何があったんだ?


「・・・雅回収後、ホムラ浮上、旋回。帰るぞ。」


「アイアイサー!」


 ・・・・・・・・・はぁ、帰ったら、説教だろうな。


 20××年度。二年Sクラス、ホムラ戦艦初起動。


 明日の新聞の表紙を想像して、雄二は顔が青ざめるのを実感した。