このとき、小室中学の生徒たちは、木星にとび、よく分からないまま主砲をぶっ放したと言われ、今でも天体望遠鏡で木星を覗くと、そのときの形跡がはっきり見えるという。


 その後、停滞していた研究はさらに進み、どのような理屈なのか、どうのような原理なのか、さっぱり分からないが、どうやらこの戦艦は地球人の『13歳~14歳の少年少女』が乗ったときのみ、反応するというコトが判明した。


 パイロットたちの総体重とか、ホルモンバランスの影響だとか、この戦艦には意思があって、かなりのロリコンorショタコンなのだ。とか、色々言われているが、明確な理由はいまだ、さっぱりである。


 しかも、この戦艦、環境によって対応するらしく、長らく日本に滞在していたせいか、同じ13歳~14歳の少年少女でも、日本人の方がよりよく反応することが判明した。


 本当に、この戦艦はロリコン&ショタコンなのかもしれない。


 という経緯があって、結局、動くことが判明しても戦艦の所有権は日本が頑張って勝ち取った。


 小室中学校も県立から、私立に変更。名前を『焔学園』と改め、小中一貫教育に変わり、戦艦ホムラを動かすためのエリート要請学校に変貌した。


 もちろん、核を使うよりもビックリのこの戦艦。


 他国への攻撃は憲法第9条があるから、絶対に出来ない。


 この戦艦の運営を任されるというコトは、15年たった今でもさっぱり謎すぎる戦艦ホムラの研究の協力を義務付けるというコトである。