事の始まりは、今から15年前に当たる。


 宇宙で発見されたその船は、太平洋上に不時着し、どういう思惑があったのか知らないが、小さな島国の領海で停止してしまった。


 国際法により、所有権は一時的に日本が有することになったのだが、とにかく動かし方が分からないことと、誰も予想しえなかった未知との遭遇で世界中が大パニックに陥った。


 様々な研究機関が入り浸り、ハンバーガーとラーメンとボルシチの国が『日本のものは俺のもの』とよく分からない理屈で、その所有権をめぐって大喧嘩をしたりしたが、結局、何一つ分からないまま、所有権も日本のまま放置されることとなった。


 しかし、ある日社会見学と称して、この戦艦を見学に来ていた『県立小室中学』の生徒たちがあやまって戦艦の中に入った瞬間、戦艦ホムラは起動する。


 後に『小室中学事件』と呼ばれる、世界的にも大々的に取り上げられた大ニュースである。