その3、操舵手(副艦長):美並楓:報告書


 『だから、私は砲撃手が良いと言ったのだ。


 よくよく考えたら、あの時、主砲を撃ったのは吉田君で、私は叫んだだけだ。


 全然締まらない。カッコよくない!


 やっぱり、艦隊巨砲主義の基本は砲撃戦。私に砲撃手をやらせるべきだ!』







 その4、通信士:伊集院花子:報告書


 『そもそも、私は艦長になっていればこんなことになっていなかったのですよ。


 いや、そりゃ美並さんに艦長を譲ったのは、上層部の決定には逆らえないわけで、決して、臆したわけではないのですよ。


 でも、やっぱり今回の一件で私は通信士ことが一番だと悟りました。


 ええ、艦長はやっぱり適任者がいるようですし、いえ、決して怖くなったとか、そういうコトではないですよ。決して』