最近、兄の友達がよく来る。
兄はちょっとやんちゃで、その友達もやんちゃなんだろうと思っていた。

ちゃんと予想はしていたんだけど、はんぱなかった。

白髪に細すぎる眉毛。

細身な身体で背が高い高原裕也は兄、冬馬の大親友らしい。


冬馬は明るい茶色の短髪で、普段は派手な髪も裕也くんの横に並ぶととてもおとなしくみえた。



そして今日も、隣の部屋がうるさい。


「また来てんの?なんて言ったっけ?」
「裕也くん?うん、うるさいよね。はしゃいでるのは冬馬だけだろうけど」

ベッドに寝転がるのは親友のわかば。
黒髪に太い黒縁の眼鏡だけど可愛い。

わかばは新型の携帯をいじりながら、あたしは漫画を読みながら、それなりに喋って時間を過ごしていた。