嫌味っぽくヴァレリスは咳払いをする。
「国王の意識が戻りました」
「ホントに?」
思わず叫んだラーンを彼は睨み付けた。
「……スミマセン」
「生命に別状はないそうです。それからラーン、国王がお前を呼んでおられる。今すぐ行くように」
「分かりました」
部屋を出て行こうとするラーンをレイガートが呼び止めた。
「君は、自分の意志でスマルトに『公開決闘』に出て欲しくないと思ったんだよね」
「……はい」
「その気持ちを、そのままスマルトに伝えてごらん」
「……分かりました」
───僕の、気持ちか……。
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