「──っ!」
「クロード!」
「く、来るな……ラーン!」
駆け寄ろうとしたラーンを制して、立ち上がろうとすると、
「形勢逆転、だね」
クロードが落とした剣を両手に持ったジュネス、いやスマルトが、今度はクロードに刃を向ける。
「魔法か……、忘れてたぜ」
「……残念だよ。私は騎士団員としての君はとても気に入っている。ラーンの次にだけれど……。引く? それとも、再起不能を望む?」
──どう考えても、この声、それに口調、どれをとっても……!
「──スマルト、なんでしょ?」
突然のラーンの声に気を引かれたスマルトは、クロードに一瞬のスキを見せた。
それを彼が逃すわけがない。


