第二決勝戦。
半ば放心状態で客席に座っていたラーンは驚きのあまり、そこから立ち上がった。
ジュネス・リーヴァー対エルム・バナビリィの試合は始まって五分と経たない内に決着がつきそうな勢いだ。
ラーンはジュネスの動きや太刀筋に見覚えがある気がしてならない。
──誰かに……、スマルトに似てる。どうして?
スマルトの剣技は王家独特のものだから、一般の人は知らないはず。
……まさか、本人じゃ……、ないよね。
スマルトは今、ちゃんと観覧席にいるし。
ラーンが思考回路を巡らす間に、第二決勝戦はジュネスの圧勝で終わってしまった。
──そう言えば、クロードの様子もおかしかったな。何か知ってるのかも。
ラーンは大急ぎでわき上がる客席を抜け、控え室へと走った。


