公開決闘六日目。

 この日行われるのは、2試合ある準決勝。

 残った戦士はラーン・フォルク、クロード・ストラテジー、ジュネス・リーヴァー、エルム・バナビリィの四人。

 珍しいことに、ラーンとクロード以外の二人は一般参加者だ。

 発表された対戦表を見て、ラーンは残念そうな声を上げた。


「クロードとは決勝でやりたかったな」


 その言葉の通り、彼らは準決勝で当たってしまったのだ。

 くじ運が悪かったとしか言いようがない。


「仕方ねぇよ。それに、決勝も準決勝も、戦っちまえば関係ないだろ」


「うん、そうだね」


 お互い頑張ろう。と、ラーンはクロードに手を差し出した。その手を強く握ったクロードの顔は、どこか陰りが見えた。